ボグナーのアンプヘッド・コンボの特徴とは?

ボグナーは1989年にアメリカのロサンゼルスで誕生したアンプ・ブランドです。

ボグナーについて

創業者のラインハルト・ボグナー氏は、元々ドイツでアンプ技術者として働いていました。

1989年当時は改造マーシャルが流行していましたが、ボグナー氏は改造マーシャルを一台持ちアメリカに渡ります。

ボグナーEcstasy 100Bが多くのアーティストに支持されてヒットして、アンプ・メーカーとして知られるようになります。

ボグナー・アンプの特徴は、改造マーシャルから入っていますからマーシャル・サウンドですが、ブティックメーカーらしく本家にはないカスタマイズがされています。

使用アーティストもアラン・ホールズワース、スティーブ・ヴァイ、マイケル・ランドゥ、松本孝弘氏の使用でも有名です。

音もマーシャルの改造からスタートしているだけあり、似せた音ですが、最高級の名にふさわしい音に仕上がっています。

代表モデル・アンプヘッド

・Ecstasy

ボグナーのフラッグシップモデルです。

90年代初頭に発売され現在も数多くのアーティストに使用されており、今も支持され続けています。ギタリストだけではなく、ライブやレコーディング現場を取り仕切るエンジニア達にも人気があります。

出力100w/50w、3チャンネルです。

チャンネルごとに割り当てられたLEDの色で、Green,Blue,Redチャンネルと呼ばれています。

Greenはクリーントーン用で美しいトーンを生み出します。

BlueとRedはゲイン用で、Redのほうがハイゲインとなっています。

ゲイン量を切り替える事のできるStructureコントロールとマーシャルのプレキシのようなサウンドを出すPlexiモード搭載しています。

パワー管に6L6を用いたAバージョンとEL34を用いたBバージョンがあります。

6L6はワイルドで粒の細かい明るいトーンがして、EL34がブリティッシュ・トーンの粒の粗めのサウンドとなります。

エフェクトループも、直列とミキサーを用いたパラレル接続モードを搭載しています。

まさにクラシカルなハイゲインからブティックコンボのようなクリーンまで多様なリクエストにこたえる幅広いコントロールが可能です。

フラッグシップらしく価格も最高峰。

 

・Ubershall

ドイツ語で「超音速」を意味する単語のモデルです。最上級のアンプヘッドとして広く知られています。

ヘヴィーでラウドな音楽に向けて作られ、ヘッドルームが広く確保されダウンチューニングなどの図太い低音もはっきりと出力されます。

芯の太さと豊かな倍音は、改造マーシャルのサウンドをベースとしています。7弦ギターとの相性も良い重低音サウンドはモデリングのネタとされています。

グリーンチャンネルとハイゲインチャンネルの2チャンネル構成になっており、出力は100wです。

ヘヴィーな中にも中域をしっかり残し厚みのあるハイゲインサウンド。

クリーンチャンネルからエフェクターを使い多彩な音色が作れます。

・Shiva

クリーンサウンドから強力なドライブサウンドまで幅広く使えるアンプですが、クリーンサウンドの方に主体を置いた2チャンネルアンプです。

それぞれのチャンネルにブースト機能を搭載しており、2チャンネルとは思えない多彩なサウンドメイキングが可能になっています。

立ち上がりの良いクランチサウンドから中音域を強調したディストーションサウンドまで可能です。

パワー管が6L6かEL34 の選択可能となっています。

 

・ATMA

3チャンネルの18wの小型アンプです。

アッテネーター内蔵で18w、5w、1wに下げることが出来ます。

クリーン、クランチ、ソロチャンネル構成で、クランチとソロはゲインのヴォイシングを3種類に切り替えられるようになっています。

これ一台あればどんなサウンドにも対応できるといっても過言ではないでしょう。FXループもあるので好きなエフェクトの使用もできます。出力を5W/1Wにアッテネート出来ますが、他社のアンプにあるような明らかに音質の劣化や変化は全く感じられません。

さらにModernとVintageの2つのサウンドスタイルも切り替えられるようになっています。

これだけの機能をコンパクトにまとめ上げ、非常に存在感のあるサウンドを作ることができます。

小さい筐体からは信じられないほどのダイナミクスをもったボグナーサウンドがします。

コンボアンプ

・Goldfinger 45 Combo

45ワットの2チャンネルアンプです。
セレッションの12インチスピーカーを1台搭載しています。

パワー管が6V6になります。

非常にコントロールしやすいアンプで、スタジオやライブでの使用はもちろん、自宅においても小音量でも極上なサウンドが楽しめます。

‘80とLOUD69 というモードを装備しており、’80ではジューシーなブラウンサウンドで、LOUD69ではプレキシライクなクラシカルなサウンドになります。

イメージ的にはマーシャルサウンドで、クラシカルサウンドと現代的な操作性が融合されているモデルです。エフェクトループはPREとPOSTの2回路が搭載されており、さまざまなサウンドに対応できます。

コンボアンプでも多彩なサウンドアレンジが可能です。

ブティックアンプですから高額ですが期待を裏切らないサウンドが作れます。

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