ギターの弦の張り替えは店に頼める?料金の相場は?島村楽器等。

買ったばかりのギターを(最近では、親戚のおじさんから昔のギターを貰ったなど)ワクワクして家に持ち帰る。

良い音に感動して、喜んで楽しく弾いているうちは良かったのですが、弾き込んでいくにつれて弦が劣化していきます。

ハリのある音がしないな〜。

おかしいな〜。

と弾いていると、ある日弦が一本切れてしまいます。

ギターの弦の張り替えのショップ受付状況

今では、多くの楽器販売店が弦交換を店頭で受け付けています。

弦交換の方法を教えてもらえるところもあるようで、同時に楽器のコンディションも診てもらえる場合もあるのでお得です。

大手の受付状況を見てみますと

島村楽器では、社内認定資格を設けております。

島村楽器のギター弦の張り替え

楽器 エコノミー スタンダード デラックス 弦1本
アコギ・エレキギター 600 1000 2000 100
クラシックギター・ロック式トレモロ搭載ギター・ビグスビー搭載ギター 900 1300 2300 150
ウクレレ 600 1000 2000 150
エレキベース 400 800 1800 100
多弦ギター(7弦の場合)ロック式 1050 1450 2450 150
多弦ギター(7弦の場合)ロック無し 700 1100 2100 100
   (2018年7月)  税抜き価格

弦代は別途。   多弦の場合は弦の本数につき、弦1本分の交換料金を追加させていただきます。

短品

トラブル防止メンテナンス ¥400-

フレットクリーニング   ¥1000-

*エコノミー・・・セット弦交換+楽器拭き上げ

*スタンダード・・・セット弦交換+楽器拭き上げ+トラブル防止メンテナンス

*デラックス・・・セット弦交換+楽器拭き上げ+トラブル防止メンテナンス+フレットクリーニング

以前と変わって料金システムが改定されてるようです。

交換方法も教えてもらえます。

初心者にとって優しい楽器屋さんです。

宮地楽器のギター弦の張り替え

宮地楽器では、エレキギター・アコギ(クラシックギター除く)

1000円からとなっています。(弦代金は別)

 

石橋楽器のギター弦の張り替え

石橋楽器では、弦代金+600円、フロイドローズ弦代金+1500円くらいのようです。

楽器店で、弦交換を受け付けているかは電話で確認したほうがいいと思います。

リペアショップでは弦交換を受け付けているところはすくないようです。

あくまで、楽器のリペアのようです。

しかしメンテナンスは総合メンテナンスというくくりで弦を持って行けば、好みのゲージに合わせたオクターブ調整も弦高調整も行ってもらえるようです。

特にロック式のフロイドローズタイプのオクターブ調整は初心者には難しいです。

季節の変わり目や長期間弾いていなかった場合にはお願いするのも良いと思います。

たまに、出張サービスとして無料店頭楽器チェックを期間限定で行っていることもあるようですので、そこで教えてもらえるかもしれません。

こまめにネットで情報をチェックした方が良いです。

自分で交換するにしても慣れるまでは、ポストに巻く弦が多すぎたり、弦のねじれが出たりしてうまくいかないもので、弦を何セットか犠牲にすることになります。

巻き弦側はよくても、プレーン弦側は太さがないのでむずかしいです。

巻き上げている途中に手から滑ってしまい顔に当たったりしますね。

バラ売りもありますがお小遣いのない中学生にとっては、痛い出費です。

(今のように弦が安い時代は良いですが、大昔1ドル360円時代には弦1セット1000円以上しました)

楽器店の店員さんたちは教えることが好きなので、弦交換を親切に教えてもらえると思います。

大切なギターを常に最高の状態で演奏するためには、まずは弦交換とチューニングはマスターしましょう。

その他のメンテナンスも自分でできるに越したことはないのですが、高度な技術や専用工具、また熟練の技術を要するものもありますので、注意が必要です。

ギター弦の張り替え方法について

初心者で周りに詳しい人がいない場合には、楽器店に持って行って張り替えてもらうことになりますね。

そこで楽器販売店を周り、弦交換をできるかどうか調べてみました。

ギター初心者の最初の壁は、チューニングと弦交換です。

(チューニングはチューニング・メーターで解決しました)

ヤフー知恵袋でも弦交換についての質問が多いです。

始めの内は交換方法も分からないし、やってみたけど失敗して自分でやるのが怖いという方もいると思います。

出来れば交換したくないでしょうが、弦は必ず寿命が来ます。

電池と一緒で消耗品なのです。

いくらきれいに拭いて長く使っていても、コーティング弦で錆びにくい加工がしてあっても変えなければいけませんので弦交換を覚えてしまいましょう。

中には半年交換していないとか、1年交換していないという方もいますが、上手くなるにはお勧めしません。

そのまま放置してしまうといわゆる音が死んだ状態になったり、少し引いただけでチューニングが狂う状態になってしまう事もあり、上達の妨げになってしまう事もあるからです。


ギター弦の張替え方をご紹介します。

レスポール

 

 

 

 

 

弦がシャフトで緩まないように弦を使ってロックする方法をご紹介します。

4〜6弦の場合、弦をシャフトにとおしてシャフトに1回くらい巻ける長さの余裕を持ったところになったら、弦をペグと反対側に折り曲げてナット側の弦の下をくぐらせます。

その弦をこんどはナット側の弦の上を超えて折り曲げます。
そうすると弦をロックすることができるので、糸巻きを回して巻いていきます。

3〜1弦の場合は、同じように余裕をもたせたところを決めたら、左側に曲げてナット側の弦の下をくぐらせます。

次に、ナット側の弦の上を折り曲げてロックさせます。
糸巻きを回して巻いていきます。

このときに、弦のボールエンドをテールピースの外に出すと弦のねじれが取れて、ロングトーンにうなりが出なくなります。

なおテールピースが落ちてしまいやりにくいテールピースを落としてボディを傷つけてしまう、という方は半分ずつ張り替えるという方法もあります。

クリーニングもかねてすべて外す場合はテールピースの下にクロスを引いておくと万が一外れてもボディへのダメージを軽減してくれます。

余った弦は、ワイアカッターで必ず切ってください。
(ニッパーは銅線を切れますが、ギターの芯線を切るにはワイアカッターのほうがいいです)

昔は切らずにそのままにしている方や、余った部分を丸めていたりする方を見ました。

弦が目に刺さることもありますのでくれぐれもご注意ください。

フェンダー系ギター

 

 

 

 

・ストリングポストに弦を差し込むタイプ

巻く弦のポストから約10センチ位余裕をもたせたところでカットして、シャフトの穴の底まで差し込んで巻きます。
ストリングガイドがある場合にはそれを考慮して長さを調節してください。

弦のボールエンドをブリッジの外側に出してから、糸巻きを回すと弦のねじれが取れて、ロングトーンの時にうなりが出なくなります。

余った弦をワイアカッターで切ります。

(弦を通すタイプの場合は、レスポールと同じように弦をロックさせて巻きましょう

フロイドローズ系トレモロ

 

 

 

 

 

 

 

 

弦を切る位置は、ボールエンド側の2重になっていない部分です。
反対側の弦の先をブリッジサドルに差し込むのは、音程が悪くなったり、トレモロが狂ったりします。

すべての弦を貼るまでは強く巻き上げすぎないように注意しましょう。

ある程度テンションをそろえてから出ないと6~4弦のチューニング調整の時にブリッジが動き調整がしにくくなってしまいます。

 

アコースティック・ギター

 

 

 

 

古い弦を緩めます。
サウンドホールから手を入れて、ブリッジピンを押し上げます。
(ブリッジピンが抜けたら、なくさないように気を付けてください)

新しい弦のボールエンドを少し曲げて、引っ掛かりがよくなるようにします。
ブリッジにボールエンド側を輪っかが横になるように入れていきます。
ブリッジピンを溝がついている方を上にして、半分くらい刺します。

ここで、弦を引っ張るとボールエンドが引っかかるのがわかったら、ピンを親指で押し込みます。
きちんと引っかかって動かなかったら成功です。

ここからは、マーチン巻という方法で巻いていきます。

ストリングポストに弦を差し込みます。
弦がピンと張れたところから、弦に巻きつける分だけ(1周から2周)、長さにして1〜2センチくらい戻します。

弦をペグの反対側に直角に折り曲げます。
ナット側の弦の下をくぐらせ上方向に曲げます。
弦が弛まないように引っ張りながら、巻き上げます。

余った弦をワイアカッターで切って出来上がりです。

アコギでは、サドル側がしっかり固定されていることと、弦をストリングポストに巻きつけすぎないことが大事です。

弦交換後のチューニングの狂い

弦交換後にチューニングすると、必ずチューニングが狂いますが、これは弦が伸びるためではなく、ネックと弦のテンションのバランスが狂うためです。

何回かチューニングすれば安定するようになるので、むやみに弦を引っ張らないようにしましょう。(ネックに負担がかかってしまいます)

ギターの構造による弦交換の難易度

ところで、ギターの構造によって弦交換のやり方が違うのですが、その難易度を見てみましょう。

星の数が多いほど難易度は高いです。

アコースティックギター:難易度☆

アコースティックギターは弦を止めるピンを抜いて弦を外し新しい弦のポール側を入れて差し込むだけなので難しくありません。

ストップテイルピースのギター:難易度☆☆

レスポールに代表されるストップテイルピースは弦を通すだけではありますが、全ての弦を外すとストップテイルピースも外れる構造になっています。

1本交換するだけであれば簡単ですが、全部張り替える場合は多少工夫が必要になります。

あとはペグを回す方向が6~4弦と3~1弦で逆になるのでその部分は注意が必要です。

ストラトキャスター:難易度☆☆☆

ストラトキャスターは弦をボディの裏から通すのですが、この弦を穴に通しブリッジの駒まで通す事が意外に難しいし面倒な作業です。

慣れるまでは少々難しいと思います。

テレキャスターの場合3連ブリッジであればストラトより簡単ですが、6連ブリッジの場合はストラトと同じような難易度になります。

ボディ裏のスプリングが弱めの場合ですが、弦を巻き上げるときにテンションが強すぎるとブリッジが浮いてきてしまいいつまでもチューニングが合わないという事があります。

ロック式トレモロを搭載したギター:難易度☆☆☆☆

ロック式トレモロは弦交換の手順が複雑になります

ネックのナット部分を六角レンチで緩めなくてはなりませんし、弦のポールエンド側をカットしてブリッジに取り付ける必要があります(ポールを切らなくてもいいものもあります)。

初心者の方にはハードルが高いので、弦交換をしてくれる楽器屋で教わるか動画等を参考にしてみるといいとは思いますが、一番いいのは最初はロック式トレモロのギターを買わない事ではないかと思います。

ストラトキャスタータイプよりもさらにスプリングの調整オクターブ調整など張り替え後のチューニングも難しくなります。

それでもロック式トレモロのギターが欲しい場合は頑張って弦交換の方法を覚えて下さい。

ギターの弦の張り替え時期や頻度は?道具があると便利?

日本のように湿度が高いと、弦の消耗が激しい気がします。

ベーシストが演奏後に必ず弦を拭くのは、ベース用ストリングスが非常に高いためで、ベーシストが綺麗好きなわけではありません。

それに対して、ギタリストが拭いているところはあまり見かけません。
それはギターの弦が比較的安いからです。
まとめ買いすれば、財布にもやさしいです。

梅雨どきには、コーティング弦で対策するのもいいかもしれません。

弦の寿命

弦の寿命は、弾いた時間によりますが、だいたい2週間くらいといわれています。

手先に汗のかきやすい人は短いです。

ピックや指の摩擦で弦の太さや密度が変わりますので、チューニングしても合わなくなります。

弾いてないときでも、ブリッジには大きな負担がかかっています。

2時間も弾けば、もう音は変わっています。

アコースティックギターだと音質劣化はすぐにわかります。

張り替えたばかりの音が好きな人もいれば少しなじんだ音が好きな人もいます。

レーコーディングや、ライブをする場合は好みの音が出せるタイミングで交換しましょう

張替え時期

プロのミュージシャンはレコーディング、ライブの直前に交換しますが、
一般人であれば、

弦の変色(サビ)
・ 切れたとき
弦が死んだとき

がタイミングでしょうか。

#弦の変色は見た目に黒く色が変わっているのですぐわかります。
クロスで拭いてみて、落ちないような変色でしたら、すぐに交換しましょう。

#弦が切れたときには、一本だけ交換する人がいますが、その弦だけ音色が明るくなってバランスが取れないので、気持ち悪いのでやめたほうがいいです。

ちなみにコーティング弦を使っていて、推奨交換時期を遥かに超えた時間で使用していたら、ふだんは切れないところから切れました。
メーカー推奨交換時期は合っているものだと感心しました。

#弦が死んだときは、新品の時の元気の良さがなくなった時期です。

なんだか、ただのくすんだただの金属の棒のような音がします。
もうチューニングも合いません。
音も元気が無く、張りがない音です。

すぐに交換したくなる音なのでわかると思います。

なんかギターの調子が悪いと思ったら、弦が死んでたという経験をした方もいらっしゃると思います。

古い弦を使って、練習すると音感も悪くなり、楽器の練習の妨げになるので速やかに交換しましょう。

また、演奏が終わったら軽くクロスで拭くという習慣も身につけると良いと思います。

最低でも、1ヶ月に1回は変えたいものです。

必要な工具

ワイアカッターとクロスです。

ニッパーは銅線を切るのもですが、ギターの芯線を切るにはワイアカッターの方が適しています。

クロスはフロイドローズタイプのロックトレモロやアコースティック・ギターの弦交換の際にボディーに傷を付けないために必要です。