boss oc-3(オクターバー)の使い方やセッティング等と評価レビュー。

原音に1オクターブ下、もしくは2オクターブ下の音を追加する事が出来るのがオクターバーです。

オクターブ上を加えたりハーモナイズする事は出来ません。

boss oc-3(オクターバー)の使い方やセッティング等と評価レビュー。

BOSS OC-3はBOSSの初のオクターバーOC-2の後継機です。

OC-2は実に23年の間売れ続けたロングセラー商品です。

OC-2は音の追随性がとても良く、プロミュージシャンの間でも使われていました。

そのCC-2に機能を追加したものがOC-3です。

大きな変更点はデジタル回線が採用されたこと。これにより音階検出技術が向上し、

高音質にもなり反応速度も向上しました。

また、ポリフォニック対応となり和音にも追従します。このポリフォニックに対応した

というのは大きなポイントになっています。

コードを弾いてもオクターブ下の音がしっかり鳴ってくれる・・・

これは次世代オクターバーの必須項目になりつつあります。

また歪みを搭載したことにより、ダイレクト音に加えて歪ますことによりパワフルな

サウンドが得られるようになりました。

あとベース用に最適可されたインプット(周波数定数がベースに最適化されている)

もあるため、ギタリストだけではなくベーシストのプレイの幅を広げるアイテムです。

3つのモードで異なる効果

OC-3には「OCT2」「DRIVE」「POLY」の3つのモードがあります。

それぞれを簡単に説明します。

DRIVE 1オクターブ下の音を加えその音を歪ませる

これは聴いてもらうのが一番早いと思いますので下記の動画の音を聴いて下さい。

2:20辺りからDRIVEモードの音が聴けます。

ファズっぽさがあって意外にかっこいい音がします。

このモードの時のコントロールの役目は下記の通りです。

  • DIRECT LEVEL 原音の音量です。
  • OCT1 LEVET オクターブ下の音量です。
  • DRIVE 歪みの量です。

OCT2 OC-2のシュミレーションモード

「OCT2」はOC-3の前の機種OC-2をシュミレーションしたモードです。

単音にしか効果はありませんが、1オクターブ下と2オクターブ下の音を加える事が出来ます。

このモードの時のコントロールの役目は下記の通りです。

  • DIRECT LEVEL 原音の音量です。
  • OCT1 LEVET 1オクターブ下の音量です。
  • OCT2 2オクターブ下の音量です。

この音も先ほどと同じ動画ですが3:35辺りからOCT2モードの音を聴くことができます。

2オクターブ下はかなり重厚ですね。

POLY 和音モード。このモードがOC-3の真骨頂

  • POLYモードは和音に対して1オクターブ下を加える事が出来るモードです。
  • DIRECT LEVEL 原音の音量です。
  • OCT1 LEVET 1オクターブ下の音量です。

RANGE和音弾いた時、どの辺の高さまで反応させるか調節します。

このRANGEがOC-3の特徴で綺麗にオクターブ下を加えるのではなく,

オクターブ下を加える音域を調節できるのです。

例えば6~4弦辺りだけオクーターブ下を加えて3~1弦は加えない、というような使い方も可能です。

下記の動画の0:38辺りからPOLYモードのデモを聴くことが出来ます。

高音弦にはオクターブ下が加わっていない事がわかります。

但しRANGEをフルにしても1弦の高いところまでは反応しても音量が小さく、逆に6弦側は音量が大きくなります。

OC-3の後に歪みを足す場合はあまり気になりませんが、クリーンの時はかなりわかります。

もし解決したい場合ですが、OC-3はダイレクト音とエフェクト音だけ音を分けて出力できるので、エフェクト音のみコンプレッサーを入れるとある程度解決できます。

それでも気に入らない場合はOC-3ではなくエレクトロハーモニクスのPOG2や同じBOSSのPS-6を使用した方がいいでしょう。

どういった場所で使うか

どういったところでOC-3を使うかですが、通常であればギターのリフ等に重厚感を追加するのに使用すると思います。

2つのアウトプット搭載により2台のアンプを使用して、1台は重厚なドライブサウンド、もう1台のアンプからはクリーンな空間系サウンドといったような荘厳なサウンドメイキングが可能になります。

しかし、それとは別に個人的に一番気に入っている使い方があります。

それはPOLYモードでベースレスのバンドで使用する時です。

その場合エフェクト音をベースアンプから出力し、ダイレクト音をギターアンプから出します。

これだけでもかなり厚みが出ますが、さらにダイレクト音だけにモジュレーションやワウをかけます。

するとまるでベーシストがいるかのような音になります。

この時エフェクト音にコンプレッサーを入れるとさらに効果的です。

ベースの場合はハイポジションで弾くとき、OC-3をオンにして音が薄くなったりするのを防ぐ事が出来ます。

またシンセベースのようなサウンドや、ふつうでは考えられないようなヘビィなサウンドをつくることもできます。

ですので、逆にギターレスの2ピースバンド等でハイポジションで使用すると低音と中音を出すことが出来てこちらも音が厚くなります。

サウンドメイクのコツは原音を下げ過ぎないことです。オクターブ下の音は原音を加工して作っている

ので、下の音は輪郭のぼやけた薄いサウンドですので注意が必要です。ポジションによっては低すぎる

音は人間の耳には感じ取れなくなってしますので、4弦なら5フレット以上で使用するのがいいと思い

ます。

但し、OC-3はオンにしてから音が出るまで若干のタイムラグがあります。

ですので演奏中にオン・オフする場合は早めにスイッチを踏むなどの工夫が必要です。

最近は安価なピッチシフターやハーモナイザーもあります。

使い道が狭いOC-3は今となっては評価は決して高くありません。

しかし、先に上げたようにベースレスバンドやギターレスバンドにはかなり向いているエフェクターです。

普通ではない事を好む人々にはおすすめしたいです。

関連記事

▶︎DD-3 DD-7の評価レビューはこちら!

▶︎DD-500の評価レビューはこちら!

▶︎RV-3のセッティングや使い方はこちら!