カラオケで声が枯れる時の対処と治し方。

普段からよく歌を歌っている方、たまにしか歌わない方、歌う頻度は人それぞれです。

カラオケなどで、長時間に何度も歌った場合、

「もっと歌っていたいのに、すぐ声が枯れちゃう…」

というような経験をしたことはありませんか?

カラオケ中、もしくは終わった後でも、喉が枯れてしまって辛い思いはしたくないものです。

カラオケで声が枯れる時の対処と治し方。

そもそも、どうして声が枯れてしまうのでしょうか。

その大きな原因として、

  • 喉が十分に開いていない
  • 腹式呼吸が出来ていない

もちろん、喉の強さや状態、空気の湿潤状況など、他にも様々な要因は考えられます。

ここでは、大きな2つの原因について考えてみたいと思います。

・喉が十分に開いていない

高い音程の声を、十分な音量で出そうとすると、喉の奥がキュッと締まって歌いづらく感じた事はないでしょうか?

そもそも、高音を強く出して歌うには、声帯を薄く引き伸ばして歌わなければなりません。

声帯も筋肉ですから、十分に発達していないと、無理に喉を締めて発声する事になってしまう事から生じます。

本来であれば、高温であっても喉を開いてしっかり歌う、声帯は薄く引き伸ばして震わせた状態を保つのが理想なのですが、高い音になると、喉を締めて歌ってしまう人が圧倒的に多いと思います。

この状態は、無理に声を出している状態なので、声が枯れるか、さもなくば音が出ない、音程が取れない原因になってしまいます。

・腹式呼吸が出来ていない

腹式呼吸を使えないと、力強い発声をする事ができません。

喉だけで歌おうとすると、無理な力を喉にかけてしまうことになり、負担が大きくかかってしまいます。

その割に声に力が加わらず、細い声になってしまい、さらに喉に負担をかけてしまう…、という状態に陥ってしまいます。

では、これらを改善するにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は、改善方法と正しい歌い方について書いていこうと思います。

1.歌う時の姿勢を見直そう

歌に限らず、楽器を演奏する、スポーツを行う、何か動作する時に最も基本的なことは、正しい姿勢を身につけることです。

まず、歌う前に必ず、腰と肩の位置を一定に保つ意識を持つようにしましょう。

背筋もしっかり伸ばして、猫背にならないように気をつけてください。

顎は、上顎より下顎に意識を向けて、常に正面を向いているようにしてください。

座って歌う場合でも、基本は同じです。背もたれに寄りかかったりすると、背筋は当然曲がってしまいます。

そして適度に脱力して、リラックスした気持ちになりましょう!

2.水分をこまめに摂取しよう

声が枯れやすくなる原因の一つとして、喉が乾燥する事が挙げられます。

ですので、水分はこまめに取るようにしましょう。

楽曲の間奏中や、歌と歌の合間など、歌のない部分で補給するのが良いと思います。

一番望ましいのは、普通の水です。もちろんお茶などでも構いません。

甘味が強いものや炭酸水以外のものを摂取するようにしましょう。

3.歌いやすい曲をはさむ

自分が安定して音程を取れる音域よりも音程が高い曲などを何回も歌うと、喉に強く負担がかかってしまいます。

喉に負担がかかっていると感じた場合は、自分が歌いやすく感じる音域の楽曲を入れるようにしましょう。

音域の幅が広くない楽曲で、バラード系のゆったりめのものが良いと思います。

4.もし声が枯れてしまったら・・・

(1)声を出さずに休む

声を発するという事は、喉の中にある声帯という筋肉を震わせて、呼吸に合わせて口から音を外に出す、という事です。

小さな声や会話程度でも喉の筋肉を使うことになります。

もし声が枯れてしまったら、その間は出来るだけ声を出さないようにしましょう。

細めな休憩を取る事で、少しでも筋肉を回復させるようにしてください。

(2)ぬるま湯をこまめに摂取する

声が枯れている間は、喉が乾燥してる状態です。

こまめに水分を摂取して、喉の乾燥を潤しておきましょう。

日常生活でも、冬季などはとても乾燥しており、何度も水分を補給することとされています。

冷水では粘膜に負担がかかってしまうので、適度な温度の水分が良いと思います。

(3)マスクをして保湿する

マスクをする事で、自分の吐く息を外部へ拡散させずマスクに残り、喉を保湿しておく事が出来ます。

マスクはしっかりと口を覆うものを用意しましょう。

5.最後に

基本的には、無理のない声の出し方をする事です。

音程が高くてとても歌うのが苦しい、という場合は、後で練習するとして、その場では無理をして歌わないことも大事です。

そして「喉を乾燥させない」ことも大切です。

途中でのど飴を舐めたり、休憩して喉を休ませる、そしてこまめな水分補給を心がけてください。

無理をしない程度にカラオケを楽しんでくださいね。

カラオケでキーがわからない時の合わせ方。

カラオケのオケは、非常に便利です。

高音がキツくて歌いづらい、と思った時は、オケのキーを変更する機能を使う事で、自分の歌いやすい音域のキーにする事ができます。

一方で、私たちが普段聴いているのは、当然原曲のキーです。

原曲のキーが頭に残っている、原曲のキーの音程を無意識に覚えてしまっているので、原曲のキーと違うキーにしてしまうと、音程が分からなくなってしまう事があります。

キーを変えた場合に音程が取れなくなってしまう、と言った場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか?

初めの音程さえ取れてしまえば、後のメロディを追うことが出来ます。

そこで、「歌いたいキーの音程を把握する」ことから始まります。

そのためにどうしたら良いか、以下で書いていきます。

1.ガイド・メロディを聴く

カラオケには、オケに合わせてボーカル・パートがメロディとなって流れる、ガイド・メロディという機能があります。

もちろん、キーを変更すれば、それに対応してガイド・メロディの音程も変更されます。

もし音程が分からなくなってしまう場合には、このガイド・メロディを流しながら、メロディを辿って歌うようにしてみましょう。

音程を素早く掴めるようにする練習にもなります。

2.ガイド・メロディを大きくする

カラオケでは、バックのオケの音や、マイクの音量調節だけでなく、先ほど説明したガイド・メロディの音量も調節出来ます。

ガイド・メロディが聴き取りづらい場合は、ガイド・メロディの音を大きくしてみましょう。

歌う音程が聴き取りやすくなり、キーを合わせやすくなります。

もちろん、バックのオケの音や、マイクの音との音量バランスも考慮しましょう。

3.同じキーのオケを聴きこむ

普段私たちは、CDやデータ、テレビ、ラジオなどから流れてくる原曲を聴き慣れています。当然アーティストは原曲のキー以外のキーは用意していません。

そのため、違うキーでバックの音が流れると、音の流れや音程(インターバル)は分かっていても、どの音なのかが分からなくなってしまうのです。

そのような時は、設定したキーのオケを、何回か聴いてみましょう。

最初の音が掴めると、そこからは頭の中でメロディを追う事ができると思います。

何度か聴いて、頭の中で音を意識出来たら、口ずさむ程度で良いのでオケに合わせて歌ってみて下さい。

これを繰り返していると、違うキーでも素早く音を掴めるようになれます。

4.最後に

いかがでしたでしょうか。

キーがわからなくなってしまう場合は、カラオケのガイド・メロディ機能を使いましょう。

その楽曲のキーのオケ、ガイド・メロディを聴きこんで、自然に頭に入れていきましょう。

歌をしっかり歌うには、その楽曲のキーをしっかり把握する事が一番です。

カラオケで安定性を上げるには?音程の合わせ方。

家で鼻歌程度に歌っているだけなら音は取れるが、カラオケになると音が取れなくなる、という人は、けっこういます。

それは、音をイメージ出来てはいるが、実際に声に出すと取れていない、つまり歌い方の技術的な問題に思えます。

全く音が取れない、という人は実は少なく、自分を音痴と思い込んでいたり、人と比較して下手だとしている人もいます。

これらについては、「歌が上手い」という定義をどう捉えるか、によりますね。

やはりカラオケでは、自分が気持ち良く、そして上手と思われて歌いたいものです。

今回は、カラオケで音程を上手く合わせる方法を紹介していきます。

1.自分の声を録音してみよう

最近のカラオケ機器では、自分の歌った声を録音出来る機能が付いてる機種が多くあります。

歌や楽器が上達したいのであれば、自分の声や音を聴くというのは、基本中の基本です。

まずは一曲歌ってみて、それを聴いてみましょう。

自分の声や音を聴くという事は、自分の今のレベルが「剥き出し」になってしまうので、慣れないうちは、聴くのが辛いかもしれません。

得意な楽曲やスローテンポな楽曲など、一つ一つの音がはっきりと聴こえるように歌ってみましょう。

これを録音して聴く事で、客観的にどのくらい音が取れていないのかが分かります。

また、それだけでなく、リズムに合っているか、変なクセをつけて歌ってしまっていないかなど、細かくチェックする事が出来ますよ。

2.自分に合ったキーを見つけよう

これは先ほども書いた通りです。

自分の歌ったものを聴いた時や、実際に自分が歌ってみて、低音がいまいち出ていなかったり、高音が苦しそうだったりした事はないでしょうか。

その音程に合わせて歌えるようになることも、技術的には大事ですが、

現状で上手に歌うには、自分に合ったキー(調性)に変更することもポイントになります。

カラオケには、キーを調整できる機能がありますので、それを上下して自分に合ったキーを探してみましょう。

歌いやすいキーが見つかれば、先ほども書いた通り、後は音をしっかり取利ながら追っていきます。

3.同じ曲を何回も練習する

単純で当たり前の事ですが、上手に歌うには練習を繰り返す必要があります。

同じ楽曲を何度も何度も歌います。リズムは取れているか、音程は合っているか、自分の歌を録音してチェックしながら、練習を続けましょう。

「どうしても上手く歌えないな」という箇所を集中的に練習して下さい。

4.採点モードを使ってみる

カラオケの採点機能を使って、自分の歌を客観的に評価してみる方法もあります。

採点をすると、音程がどれくらい合っているかがパーセンテージで確認できます。

「歌のうまさ」ではなく、「音程と合っているか」の判定なので注意しましょう。

とは言っても、音程が合っているかを視覚的に確認できるため、ぜひ音程を合わせる練習に活用してみましょう。

5.最後に

カラオケでの練習の他にも、自宅や移動中に歌を口ずさんだり、鼻歌で歌うだけでも、音程を取る練習になります。

ここまでいくつか音程を取るための練習方法を紹介しました。

やはり上手に歌えるようになるには、練習を繰り返すことです。

効率よく上手になるように、練習方法自体にも工夫が必要です。

バンドのボーカルとカラオケの違いとは?

バンドで歌う、カラオケで歌う、と言っても歌うことは同じです。

ですが、カラオケではしっかりと歌えるのに、バンド編成をバックにすると、思うように歌えない人は多くいます。

一体、バンドとカラオケでは何が違うのでしょうか?

歌を歌う人ならば、どんな環境でもしっかり歌えるようになりましょう。

1.バンドのほうが音がとりずらい

カラオケは、その日によってピッチが変わったり、リズムが変わったりなど、そのような変化はありません。いつバックで流しても同じ音とリズムです。

また、自分の任意で自由にキーを変更したり、音量調整を行う事ができます。また、最近ではピッチを変化させずにリズムを変化させる事も可能です。

ですが、バンドによる生の演奏は、全く異なります。

まず、圧倒的に楽器の音量がカラオケより大きく、その中で負けない歌のパワーが必要になります。

また、楽器の生演奏には、微妙な音程感、リズムの取り方、アティキュレーションの付け方など、その演奏者の特徴などもアンサンブルに大きく関わってきます。

人間の演奏ですので、日によって変化があり、厳密には同じ演奏は二度と出来ません。

最後に大きな点ですが、カラオケにはガイド・ボーカルが乗っていますが、バンド演奏では当然それがありません。

ボーカルが楽曲のメロディを完璧に歌えるのは前提で、バックの演奏につられないように、そしてリズムもしっかり取らなければいけません。

楽器の音量に埋もれない、力強い表現が求められます。

2.カラオケは歌詞が表示される

カラオケは、オケに合わせてモニタ画面に歌詞が表示されるので、自分がどこを歌っているのか分かるようになっています。

また、歌詞を覚えていなくても、画面を見れば一目瞭然です。

バンドには当然それはないため、歌詞を覚えておくのは当たり前です。

どこを歌っているか見失ったとしても、上手く歌い直すにそれなりの技術が必要です。

3.カラオケはオケの音量調節がされている

カラオケでは、ギターやベース、ドラム、そしてシンセサイザーの音などが初めから調節されており、その音量も任意で上下させる事が出来ます。

そのため、バックの音が大きい、歌う人の声が小さい、と行った場合は、すぐに変更させられる、言い替えれば歌う人中心で合わせることになります。

バンドは逆です。歌う人中心、ではなく、バンド演奏の中で自分で存在感を出していかなければなりません。

バンドの音量が大き過ぎて、自分の音が取れないケースは多々あります。その場合は、ドラムを基準に音量を決めていきます。

ボーカルが負けているのか、バンドの音が大き過ぎるのか、その判断も大事になってきます。

4.カラオケは、機械が評価をする

最近のカラオケ機器には、ほとんど採点機能が付いています。

多くの採点機能の評価の仕方は、以下の3つの視点で総合的な採点を行っているようです。

  • ガイド・メロディ
  • 抑揚
  • ヴィブラート

「ガイド・メロディ」は、どれだけガイド・メロディに沿って歌っているか、言い替えれば楽曲のメロディラインを楽譜上の音程どおりに歌えているか、です。

「抑揚」は、楽曲中で抑えて歌う箇所、盛り上がるべき箇所でしっかり差をつけられているか、で配点されるようです。

最後の「ヴィブラート」は、最終的に何秒ヴィブラートを保てたか、という長さが点数カウントの基準になっているので、ロングトーンでのヴィブラートがどのくらいスムーズに保てたかが求められています。

以上のように、カラオケの採点機能では、評価されるポイントがある程度決まっています。

しかし、バンドでのボーカルはそうではありません。

リハーサル時の他のメンバー、そして何よりステージに立った時のお客さんの評価、それぞれの立場や、その人の音楽的経験などで評価されるのです。

カラオケは機械が評価し、バンドでは人間が評価かする、という違いがあります。

5.バンドは、演奏を聴くお客さんがいる

カラオケは本来、仲間内で気持ち良く歌い合う、楽しむための場です。

一方、バンドとは、自分達の作品や演奏を、赤の他人であるお客さんに発表することになります。

上記と重なる部分もありますが、内に向けた歌なのか、外に向けた歌なのかが大きく違います。

6.バンドには、一緒に演奏する仲間がいる

これも、カラオケとバンドの大きな違いの一つです。

カラオケは、すでに完成されていて、録音されたシーケンスをバックに歌うものです。

しかし、バンドでは、同じメンバーと一緒に試行錯誤を繰り返して、(コピーやオリジナルに限らず)楽曲を作り、アンサンブルを合わせていくものです。

それがバンド活動をする魅力でもあるので、ただ歌いたい、というのであればカラオケで楽しむべきです。

何回も何回も、個人でもバンドでも練習を重ねなければなりません。

自分では完璧なボーカルだと思ったとしても、バンド演奏と合わなければ評価されないのです。

本当にこの歌い方で良いのか、バンド演奏の方を変えていくべきか、など、音楽を作り上げていくことになります。

7.最後に・・・

バンドのボーカルは、ただ楽しく上手に歌えれは良い訳ではありません。

様々なことに目を向けて、他のメンバーとともにお客さんの前で、自分たちの作品を披露していくという視点が必要になります。

逆に、カラオケで高いレベルや、一緒に行った仲間から高い評価を得たい場合は、カラオケのための技術を磨く必要があり、それはバンドのボーカリストとは全く別物なのだと考えた方が良いです。

カラオケとバンドの違いに悩んでいるボーカリストの方、自分はどちらを目指しているのかを考えてもらえるヒントにしていただけたら嬉しいです。